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肌育コラム お肌に関する様々な情報をお伝えします。

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No.55
いのいちばんに『水』その3.お粥の水加減
【投稿者:国際薬膳食育師 制限食(糖尿病)アドバイザー 清水幸子】

風邪のシーズン、冬は空気が乾燥していますから、ウイルスに負けないためにもお部屋の湿度には充分気をつけてくださいね。

暖房の温度管理に気を配るためにも、湿度計が付いた温度計を1つ用意なさるとよいでしょう。

湿度対策には、わざわざイオン機能の付いた加湿器を利用しなくても、こまめに霧を吹くなどの工夫でも充分対処できます。カーテンにも霧を吹く、暖房のそばに濡れタオルをかけておいても◎

 

さて、体調が悪い時、胃腸を休めたい時、気分まで優しく癒してくれるのがお粥です。

誰でも、子どもの頃には、病気で学校を休んで、お母さんのお粥で癒された経験を持つものでしょう。

パーティ、忘年会、年末年始と飲食の機会が続く季節には、自分で注意して胃腸を休ませる工夫も必要です。

土鍋からお粥を炊く場合の水加減は、米に対して5~7倍の水が一般的ですが、米1:水5の割合を全粥と呼びます。7倍なら7部粥…米1合=150gですから5倍なら750ccの水になりますね。

自分で食すのですからアバウトでもかまいませんが、一応の目安として覚えておくといいでしょう。

 

暴飲暴食が、風邪の元と考えている人は案外少ないようですが、実は、とても関係が深いのです。

東洋医学では、わたしたちは、ウイルスのような外敵から身を守るために、「氣」のバリアをめぐらせていますが、そのエネルギーを供給してくれるのが、胃腸で消化された穀物からの穀氣に代表されます。

食べ過ぎて、いつまでも胃に食べ物が停留しているような状態が続けば、しだいに機能不全を起こすことは医学の知識がなくても容易に想像できることです。まさに、過ぎたるは及ばざるが如しといえましょう。

 

そんな時、イベント前の食事を軽くする、食べ物が残った感覚がなくなるまでは、野菜スープやお粥など消化が良いものだけ果物とともに少量摂る程度に調整するくらいの姿勢で臨んでください。

また、この季節を代表する野菜「大根」は、薬膳では「食消」といい、でんぷんの消化を助けるジアスターゼが含まれることが知られていますから、すりおろして食べたり、スープの具に使うといいでしょう。

風邪の治りがけには、お粥にネギ、鶏胸肉を具として加え、溶き卵でとじ、梅干やかつお節などをトッピングすると1品でも栄養価がUPします。

ペクチン(水溶性繊維)の豊富なりんごを添えるとベターです。

 

漢方・八角(はっかく)の効用

中国に旅行すると、○○飯店と呼ばれる街のレストランでは、胡麻油と八角の匂いが強烈にしますね。

日本では、あまり、頻繁には使わない生薬かも知れませんが、インフルエンザの薬「タミフル」には八角から抽出された成分が含まれていることをご存じの方もいらっしゃるでしょう。

豚の角煮には欠かせないものですが、ハーブとしてはスターアニスの名前で呼ばれます。

山椒や生姜などと同様、温める作用が強い生薬ですから、1度に少量を使います。

豚肉や昆布、かつお節などを使って普通に調理した大根の煮汁に八角を半片から1片加えて煮ると不思議なくらい中華風に変身しますよ。

これなら、あまり抵抗なく食べられると思います。

煮汁を多めにして、大根を先に食べ、残りを翌日のスープやお粥の一部として再利用できますから、1度で2度おいしい寒い季節のご褒美料理の1つに加えてください。

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