こんにちは。日本肌育学会の山本です。
子どもの肌を守って育てるには、食べものだいじですよね。
今日は、「いただきます!幼児のごはん」から抜粋して皆様と考えてみたいと思いま~す。
昔のようにきょうだいが多かった時代には、子どもには子どもの「生活領域」というものがありました。
でも、少子化現象がすすみ同胞数が少なくなった今日では、子どもと大人の生活の境は徐々になくなってきています。
そのため、大人の生活の中に子どもがひきこまれているというのが現状です。
これは、食生活についてもいえること。子どもに正しい食生活を身につけさせるためにも、まず、大人の生活そのものを見つめ直すことからはじめてみませんか。
★わが家は「夜型中心」の生活で食事リズムも乱れている★
のぞましい生活習慣の確立・・・そのためにはまず「早寝・早起き」を身につけることが大切です。でも、父親の仕事が多様化し、働く母親が多くなってきている現代では、なかなかそうもいかないのが現状のよう。遅く寝れば、当然起きるのも遅くなりますね。それにともなって食事時刻が乱れたり、夕食を10時すぎにとっている家庭も見られます。できるだけ、生活の中心を夜から日中へともっていく努力をしたいところです。
★朝食はどうも食べる気がしない★
朝食を食べる気がしないというのは、起きてから食卓につくまでの時間が短いことに原因があるのではないでしょうか。仕事に出かけるパパやママ、保育所や幼稚園に通っている子どもたちは、眠いからと言って朝寝坊することはできません。いくらおいしい食事が目の前に並んでいたとしても、「半分はまだ夢の中」という状況では、食欲が出なくてもしかたありませんね。朝食をおいしく食べるためには、できるだけ早起きをすること。やはり、就寝時間から見直すことが必要です。
★朝食をぬいたりおやつのようなものですませることがある★
家を出るぎりぎりまで寝ていたり食欲がないからといって、朝食を抜いたり、パンとコーヒー、スナック菓子とジュースといった、おやつのような内容ですませていては、1日の活力は得られません。どの家庭でも朝はばたばたと忙しいもの。前日に下準備をしておくなどの工夫をして、簡単でバランスのとれた食事をとる習慣を身につけましょう。
★食事をしながら、テレビを観たり新聞を読んでいる★
「~ながら族」という言葉を聞いたことがあるでしょう。町を歩きながらスナック菓子をつまんだり、ラジオを聞きながら勉強したり・・・。いま、小学生や中学生にこの「ながら族」が多くなったといわれていますが、これは小さいときから大人のすることを見て学んでいった結果なのかもしれません。パパは新聞を読みながら、ママはテレビを観ながら、そして子どもはおもちゃで遊びながら食べている場合はご注意を!
★家族はばらばらに食事をすることが多い★
パパは朝食抜きで会社へ、ママは子どもが起きないように気を使いながらコーヒータイムを楽しみ、寝坊した子どもはひとりで食事・・・。このような光景が当たり前のようになっていませんか。食事タイムは家族の大切なふれあいの時間。できるだけ家族そろって食卓につくようにしたいものです。
★メニューは家族が「好きなもの」を中心に選んでいる★
毎日の食事内容が、子どもの好きなハンバーグ、スパゲティー、カレーなどの洋風料理にかたよっていたり、野菜嫌いなパパに合わせて、野菜や海藻を使った料理が食卓に並ばないということはないでしょうか。子どもの嗜好は、毎日の食事の中で培われます。いろいろな色、味、形、舌ざわりの料理があるのだということを、家族の食事の中から学べるように工夫していきたいものです。
★食事はインスタント・調理済み食品にたよることが多い★
店頭には国産、輸入ものの缶詰やビン詰、レトルト食品、パック詰のお料理が所狭しと並んでいます。「食事づくりは苦手、めんどう」「食事をつくる時間がない」というママにとっては心強い援軍ですが、これらにたよりすぎて、わが家の味を忘れていませんか。また、これらの食品にたよりすぎると、栄養のバランスもくずれてきます。
★外食するのは多いほうだと思う★
世の中の不況の影響で、外食は以前に比べれば減少してきましたが、それでも外食をする家族の割合はかなり高率です。脂肪が多くて食物繊維が少なく、その上味の濃い外食は、健康上、さまざまな弊害をもたらします。外食は家族の「お楽しみイベント」という程度にして、日常的に利用するのは避けたいものです。
★ちょこちょこおやつをつまんでしまう★
若いママたちはおやつタイムが大好きですね。ママ自身、食事の時間と関係なしに食べたいときにスナック菓子をつまんでいたり、これらを食事がわりにしていることはありませんか。子どもは大人の行動を見て、それらを上手にまねします。
★寝る前に何かを口にすることが多い★
就寝前に食べものを口にすることは、健康上、よくありません。そうはいっても、遅くまで起きていればおなかがすいて何かを食べたくなるものですし、お風呂上りにパパがビールを飲んでいる姿を見れば、子どもも一緒にジュースなどを飲みたくなってしまうでしょう。子どもだけでなくパパやママの健康を守るためにも、夜食をとることが習慣化しないよう気を付けたいものです。
思い当たるものはいくつありますか?