こんにちは。
日本肌育学会の山本です。
住まいや生活の環境のこと、もっと深く言えばおうちの空気質について、よーく考えてみたことありますか?
住まいのことは、以外にもお肌のトラブルと密接にかかわっているんですよ。
住まいは、建築材料のほとんどが室内空気汚染の原因となる化学物質を揮発する新建材などを使用して建てられています。
また、建築材料だけでなく日常生活用品にも、健康に悪影響を与える可能性のある化学物質を含んだ製品が溢れているのです。
つまり、おうちの空気の中に体によくない化学物質が入り込んでいて、知らずにその空気を吸った人の中に肌にトラブルが出る人が出てくるというわけです。
私達消費者は、けっこうハードルの高い要求をしています。
早く乾く、そして安い・・・などです。
建物の構造、工法の多様化によって、便利で快適になると同時に、問題が発生してきました。
ちょっとまとめてみましょう☆
≪住環境が関係する問題≫
①アレルギー疾患
化学物質やダニ、カビが原因となるアレルギー
②化学物質過敏症
化学物質との接触する機会が増加
③シックハウス、シックビル症候群
シックスクールなども問題に
④環境ホルモン
ホルモン様の働きをする化学物質による健康障害
⑤電磁波障害
電化製品、高圧電線などから発せられる電磁波
≪家造りの変化≫
私達の家に対する考え方は、ここ数10年で大きく変化してきたと思います。
戦前は大家族で生活していましたが、経済が急に成長したので核家族化が進み、家族構成も変化したわけです。
そして、それに伴い生活習慣や住環境に対する考え方も変わってきました。
昔、おじいちゃんやおばあちゃんの家は、すき間風がスースーしてて、寒かった
なーんて覚えていませんか?
昔の伝統工法の家は、日本でくらす知恵がいっぱい詰まってます。☆
畳、漆喰の壁、土壁、襖、障子(可動式間仕切り)
☆木材や土、紙などの天然素材で、空気を汚染する化学物質を放散しにくいもの。
☆床下や天井も通気のよいつくり。
☆柱の木や土壁などには調湿作用もあり、夏でも風通しがよい。
☆室内の湿度を適度に整える。
いかがですか?
な~るほど! すごいな~(゜o゜) っと思うでしょ♪
ところが、1973年のオイルショックを契機に日本の家造りに変化が・・・
①省エネルギー対策の必要性が叫ばれる。
↓
住宅の高気密、高断熱化。
②経済性(安く)、生産性(大量に)、施工性(工期が早い)を求める
↓
アルミサッシ、ビニールクロスなどが生まれ、新しい工法(鉄筋コンクリート住宅)が普及
↓
③室内環境に悪影響が出る
新建材から出るVOC(揮発性有機化合物)、室内外の化学薬品の使用が室内環境を汚す結果に。
気候、風土がそこまで変わっていないのですから(ますます温暖化で夏場の雨とかはんぱじゃないですよね)
やはり、日本には日本にあった工法で(つまり伝統的な在来工法)、湿気、換気のことを考えて可能な限り自然素材を使うことをオススメします(*^^)v
おうちの空気は、在宅中(夜寝てる間は特に)必ず吸うものです。体の中に悪いものがたまってしまうと、人によっては肌トラブルとして、体がSOS出す場合もあります。
おうちを新築した後、皮膚トラブルがある!改築してから~?
引っ越しをしてから~?
という方で、最近原因不明の肌トラブル・・・・のある場合、おうちの空気質が原因である可能性もあります。((+_+))
一度、空気の専門家にご相談してみてはいかがでしょうか?