こんにちは。日本肌育学会の山本です。
私の大好きな本の中に「奇跡のリンゴ」(幻冬舎)があります。
ご存知の方も多いでしょう。
表紙にのっているあの笑顔は木村秋則さんの生き様そのものですよね☆彡
「リンゴの木は、リンゴの木だけで生きているわけではない。
周りの自然の中で生かされている生き物なわけだ。
人間もそうなんだよ。
人間はそのことを忘れてしまって自分独りで生きていると思ってる。」 by木村秋則氏
リンゴも人間も同じ♡
私達の体とリンゴの木にも共通している点があると思います。
木村さんが言っているように、農薬、化学肥料を使ったリンゴは本来のリンゴではなく、ある種石油製品になってしまっていると思うのです。
化学合成農薬は石油からの産物ですからね(*ノωノ)
そう考えると、私達って大丈夫なのでしょうか?
皮膚から、口から、鼻から・・・化学物質が入ってきます。
私達の体も石油製品の一種になっていないでしょうか?
農薬はリンゴの木だけでなく、まく人にも多大な影響を与えます。
木村さんの奥さまは農薬を散布したら、1週間ほど寝込んでいたそうです。1年に何回も何百本という数のリンゴの木に農薬を散布するのですから、健康被害を受けない方がおかしいのかもしれません。
食べる人に安全なのは、あたり前のように浮かんでくるのですが、リンゴを育ててくれる人の健康も手に入らなければ、みんながしあわせだとは言えませんね ☆彡
消費者があまりに高い要求を出していくと、自然な形での農産物でいられなくなるということかな~。
不格好でいいから、安心、安全なリンゴが食べたい♪
そして、みんなに安全でおいしい農作物を食べてもらいたい (*’▽’) と日々がんばってる生産者さんを応援しなきゃいけないなとつくづく思うのです。
本の中で木村さんが山に登り、土の大切さに気づく場面があります。
山に虫がいないはずないのに、虫や病気に負けない木があるのはなぜか??
その答えは土が違うということでした。
いくらでも素手で掘ることのできる土。
草を引けば、土のついた根がそのまま先端まで抜ける土。
ほろほろと崩れ、ほのかに温かい土。
ツンと鼻を刺激する山の匂いのする土。
「自分は今まで、リンゴの木の見える部分だけ、地上のことだけを考えていた。目には見えないリンゴの木の地下のことを考えていなかった。堆肥を与え、養分を奪われないように雑草を刈ることしかしてこなかった。葉の状態ばかりが気になってリンゴの根のことを忘れていたのだ。
こんな山の草の中でドングリの木はすくすく育っていた。いや草が生えているからこそドングリは元気なのではないか。
この柔らかな土は、人が作ったものではない。
この場所に棲む生きとし生けるものすべての合作なのだ。
落ち葉と枯れた草が何年も積み重なり、それを虫や微生物が分解して土が出来る。
そこに落ちたドングリや草の種が根を伸ばしながら、土の深い部分まで耕していく。
土の中にも草や木の表面にも無数のカビや菌が存在しているだろう。
その中にもいい菌も悪い菌もいるはずだ。
自然の中に孤立して生きている命はないのだと思った。
山ではすべての命が他の命と関わり合い、支え合って生きていた。
そんなことわかっていたはずなのに、リンゴを守ろうとするあまり、そのいちばん大切なことを忘れていた。」(奇跡のリンゴより抜粋)
リンゴの木の持つ自然の強さを取り戻すこと!
いい言葉ですよね~。
私達も自分の持つ力を取り戻すことを真剣に考えてみませんか~
お肌はもちろんのこと、心身の色々な問題の根本のような気がします☆彡
人間が施す栄養分(化学肥料など)は一時的にしか効かないのです。
甘いお菓子を好き放題与えられた子どものように、必要な養分を求めて自分で土中に根をはる努力をしなくなるリンゴの木ではなく、自然の強さを十分に生かした、生命力あふれたリンゴ(=人間)の方がだんぜん素敵でしょう ♪