肌ちえコラムをお読みの皆様
どうぞよろしくお願いいたします。
さて 私には2人の息子がおります。 約20年前に長男が生まれたときに私は心からこの子を大切に育てたい。と感じました。 母乳が良いと言われれば厳しい食事制限を守って母乳を与え、離乳食も食材にこだわりすべて手作りし、紙おむつより布おむつ、事細かに育児日誌をつけて・・・
この子のためならなんだってできるし【しなければならない】と思って子育てをしておりました。
ある日息子はダニとほこりのアレルギーによる喘息を発症しました。 私は早速アレルギーについて調べ、取り組みました。
今までの育児に加えて毎日念入りに掃除をし、布団を干し、念入りに洗濯アイロンがけ、食材の更なる吟味。良いと言われることはほとんど試しました。 喘息のお薬を使いたくなかったからです。
しかし喘息はおさまりません。風邪の治りかけ、お天気の悪い日の夜中にはゼーゼー音をたてて苦しそうに呼吸します。胸を大きく上下させる姿を見て、止まらない咳を聞いて何度も夜中の救急外来を受診しました。
代われるものなら代わってやりたい。なんでこの子だけこんなことになってしまうのか。私のやり方が間違っているかもしれない。などと自分を責めてごめんね。ごめんね。と謝りながら。 吸入をしてもらい静かに寝息を立てる息子を見て安堵の気持ちと同時に『今日もお薬に頼ってしまった。ごめんね。』と声をかけていました。
そしてある日かかりつけの小児科で血液検査の結果から「毎日薬を服用してコントロールするしかない。」と言われた時 自分のやってきたことすべてを否定されたような気持ちになって息子の前で泣いてしまいました。
なぜ一生懸命やっているのに息子の喘息は収まらないのだろう? 本に書いてあることはすべてやっているのに ・・
私の何がいけないのだろう? なぜこの子だけがこんなことになってしまうのか こんなに大切に思って育てているのに・・・
この肌ちえコラムをお読みの方の中にはアレルギーをお持ちのお子さんのお母さんやお父さんがいらっしゃるかもしれません。 私のような考え方をされる方はいないかもしれませんがこれから先も様々なことで子育てはままならないことの連続です。 今の私ならあんな風に考えることはありません。 もっと楽に涙なんかこぼさなくても最愛のわが子と幸せな時間を過ごすことができるのです。 たとえその時と同じような状況になっても。 そのヒントは心の在り方にあります。 幼い時の命を守るお世話の時代も 大きくなって子供の自立をうながす時代も同じです。
関わる大人の心の在り方で子供の幸せは大きく変わっていきます。
そんなお話をこれから少しずつしていきたいと考えています。